2017/04/11

さよなら また明日言わなきゃいけないな

久しぶりの登場である。
何も私は身を隠していたわけではない。
単純にパソコンが壊れていて更新できなかったのだ!しかもまだ壊れている!仕様がないのでiPhoneのメモに書き上げ、それをコツコツとブログの投稿に貼り付けるという、何日も不毛な時間を費やして作り上げた今回のブログを読んで頂けたら幸いである。


久しぶりのブログだから制作中のアルバムに何か進展があったかと思うかもしれない!しかし最終段階であるものの!!まだ出来上がっていない!!
これは飽くまでライブの告知のために書いたブログだ!!!


そうは言うものの前回から幾分?かの時が過ぎたので私にも色々な話題が溢れ、書くことに事欠かないだろうと思っていたが、まったく話題がない!!(アルバムの制作関係は他のメンバーが書いくれるだろう)
仕様がないので1年程前の1月に京都へ一人旅へ行った話を書きたいと思う。


それは突然であった。
有給休暇の消化のために木曜、金曜の休みを会社から貰った。土日は通常の休みであり月曜は祝日であったので5連休をいきなり私は手にしたのだ!!
残念なことに私のような人間は唐突にそんな5連休を突きつけられても飲み明かして寝て、飲み明かして寝てを繰り返す怠惰な日々で浪費するのが常である。
しかし!この日は違った!!
休暇前日の業務終了間際に恐ろしいクレームが入り、私は心身ともに疲れ果てていた。そのため私は出来るだけ職場から離れたところへ行きたくなった。


私はいつかのCMで聞いた言葉をそっと呟いてみた。



そうだ、京都へ行こう。
  


次の日、朝6時に私は博多駅から京都駅へビール片手に新幹線に乗り出発した。
外の景色を見ながら本を読んでいるうちにウトウトし、気付けば京都駅だった。


京都は何度か訪れたことがあり、観光地もある程度行ったことがあるので、今回は気の赴くままに旅をしようと思っていた。
最初の目的地は嵐山である。


知人から教えてもらった鈴虫寺に行ってみようと思っていた。なんでもそこではユーモアを交えながら非常に有意義なお説法を解いてくれるということであった。
嵐山からバスでしばらく行くと鈴虫寺はある。


中へ入る途中暫く並ぶ時間があったので、その人達を見てみた。
ずっと好きだった子と別れた男の子。就活に悩んでいる大学生。家庭内別居中だが、子供のことを考えると離婚へと踏み出す勇気を持てない主婦。。。
ひとりひとりと何故こちらへ?という会話をしていくと、その人それぞれの悩みが見えてくる。


そんな憶測をしながら過ごしているといつの間にか次は私達がお説法を聞く順番になっていた。
平日であることが幸いしてそこまで並ばなかったが、時期によっては何時間も待つことになるらしい。
中へ入ると黄色いお守りが売られていた。
私達の前にお説法を聞いていた人達が帰る際に我先にと買うために列をなしているではないか!
自分の分はもちろん、家族の分、友人の分と1人でいくつも買っていくのだ!!
出た!!この商売上手!!
もちろんお寺も資金繰りを考えながら、経営しなければ立ち行かなかくなることは無知の私でも知っている。
私が嫌悪感を示したのはお寺にではなく一回のお説法を聞いてその気になって買い求める人達の方である。
そもそも自分自身を見つめなおすために訪れたはずなのに、お守りを買うことによって解決した気になっているのではないか!?
私は苛立ちを隠しきれずにお寺の中へと入っていった。


1時間後、目頭を熱くしながらお守りを求め列に並ぶ私がいた。
連休明けは仕事を頑張ろう。家族、恋人、友人を大切にしよう。
 お守りを買うために千円を握っている私は思った。


誤解を生まないためにも書いておきたいが、非常に面白いお説法で考えさせられる部分も多々あった。
和尚さんの話が非常に面白く前向きな心持ちになって、買わずにはいられなかったのだ。
どこかで聞いた、世界一のビジネスパーソンは誰かという質問の答えがイエスキリストというのを思い出した。
それからというものの全身全霊をかけてそのお守りに念じ続けている私だが、至極残念なことにこの旅と比べても特に好転することもなく過ごしている。
結局は自分自身が変わらなければ何も変わらないのだ。そんなことを思いながら私は今も変わらない毎日を送っている。

帰りのバスを待っている時に虹がふと見えた。暫くはバス待ちの皆は気づかなかったが、1人が気付き声に出し始めると皆携帯を虹に向け始めた。晴れ空だけれども小雨が降っていて、みんなの心を洗う虹がとても美しかった。


鈴虫寺を巡った次は念願の哲学の道へ行きたい。
哲学の道は中学時代の修学旅行から何回か訪れているが、この道が好きで、私は1人で西田幾多郎のように思索に耽ってみたいものだと京都へ来るたびに感じたものだ
。しかしながらそんなことが出来るのは1人でいる時しかない。
私は嵐山から哲学の道へと向かった。
京都の街並みでも見ながらゆっくりと行ってみようかとバスに乗ったのだが、そもそもそれが間違いだった。
とにかく目的地へ着かない!
しかも見える街並みは福岡と違わない意外と普通の風景!
渋滞による遅延!地理感がないために途中下車もままならない!
 今にも破裂しそうな膀胱!!西田幾多郎への道は遠い!!!



やっとの思いで辿り着いた頃には夕刻になっていたので、私は哲学の道へ急ぎ思案してみる。
もちろん思案したところで何も出てこない。
それもそうだ、そもそも行動自体に目的を見出していることから自明の理である。
仕様がないのでベンチに座ってアラサーサラリーマンがサブカル大学生を演じて、本を読んでみる。


西日が眩しくて読みづらい!そして寒すぎる!!時期は1月!!!
自身の体温を著しく下げつつ少しの自己満足を高めて私は再び歩み出した。
この後は高校時代の友人と久しぶりに会う約束があるため一旦宿泊先へ戻る予定だ。
すぐ近くにある銀閣寺の参拝時間が過ぎたこの時間でも哲学の道には、ちらほらと人が歩いており私も彼らと共に帰路に着いた。


高校時代の友人との久々の再会だが、彼とは意外と付き合いは長い。
思い返せば高校受験を間近に控えた中学時代の塾での出会いが最初ではないだろうか。
その後高校、予備校までは一緒だったがいつの間にか京都の有名大学へ行ってしまった。

高校2年生で同じクラスになり音楽の共通点を以って友人となり、一緒にThe Libertinesのライブや単に外タレが来るぜ!ということで音源も聴いたことがない、数人しかお客さんがいなかったThe Parkinsonsを観に行ったり、高校3年生の卒業時にはシャイな我々はお互いの進路は語らぬまま、一緒にラーメンを食べ別れを偲んだにもかかわらず、4月には予備校で予期せぬ再会をはたしてしまったのは良い思い出だ(実は彼と初めて出会ったのもこの予備校の高校受験クラスだった)。

ドイツのアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンというバンド名を彼から聞かせれ、とにかくこの長いバンド名を覚えている事に驚愕し、深い敗北感を覚えたことは忘れられない。
ちなみにその後私はAnd you will know us by the trail of deadというさらに長いバンド名を覚えて失った自尊心を取り戻した。


説明が長くなったが、そんな彼と何年かぶりの再会だ。私は心を躍らせながら、やっと帰ったホテルで待ち合わせの時間まで胸の昂りを抑えきれず、テレビのチャンネルを有料チャンネルへとそっと回した。。。


色々とスッキリしたところで夜の京都へと繰り出す。まずは烏丸御池駅へと。
出口へと向かう階段の上で彼は待っていた。特に変わらない彼。
近況を話しつつ、先ずはどこで今宵の乾杯をするかを話し合う。
彼が事前に調べてくれていた場所へと向かった。そこまでは歩いて10分程だ。
もうすぐ目的地というところで見えてくる素敵な京都風な飲み屋さん!
ライトアップされた神社風な居酒屋!昔私は聞いたことがある。
福岡では数歩進めばラーメン屋があり、京都では数歩進めば神社があるという話が私の脳裏に浮かぶ。
しかし、神社をイメージした居酒屋とはいかほどに!我々の期待は上がり続けながらさっそくその居酒屋へと入ってみる。


…入り口が閉まっている。
ライトアップされているのに様子がおかしい。営業時間等が記されていないか探す。


なんと普通の神社ではないか!!!


居酒屋と思っていた神社風居酒屋は普通の神社だったのだ!!こんなことがあろうか!
誰もいなかったが「いやいや、わかってたけどね、そんなことは!」と頬を赤く染めながら私達は本来への目的地へと足早に向かった。
我々が探していた居酒屋はもう少し先にあったオシャレレストランだった!
目的地へと到着だが、私達にさらなる追い討ちがかかる。メニューがオシャレすぎて記されている単語が何を指しているのか皆目見当がつかない!
何を頼めばいいかわからない!とりあえず唯一読むことができたポテサラを注文する。
そのお店はワインが有名だということで、店主にオススメをお願いした際、飲みやすいものと苦く飲みにくいものの二択を提示され、お互い飲みにくいワインを即答したため、屈折したお互いが今も変わりないことに苦笑いした。
そして、お互い色々と話したが、結局は昔と変わらない、音楽と、出身の男子校がいかに私達の青春時代に不毛な日々を味わせたかの愚痴に終始した。





ご覧いただきたい。上記の写真が数年ぶりに再会した我々の唯一の自撮りの写真だが、
不毛な男子校を共にしたもの同士が写ると、この有様である。
せめてどこのクラスのどの女の子が好きだった。
そんな会話がしたかったなと思いながら、そんな愛と笑いの夜はまだまだ続く。




そしてストロボ久しぶりのライブだ!!!



2017 4.29
『RADIO IMPROVISATION UTERO-HEDGEHOG DILEMMA-』
@Utero
OPEN/18:00
Ticket:¥1,500 +1D 
Live&radio&more

百蚊
白☆星
MUUMUMU
暗黒怪獣
LIME LITE
FOLK ENOUGH
Strobolights
MIDNIGHT TOKYO

2017 5.4
@Utero 
TBA 

-YUJI-

0 件のコメント:

コメントを投稿